第6章
DC01の誕生
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DC01のサイクロン機構のスケッチ。髪の毛を捉えるシュラウド、サイクロンの内部に入り、遠心力のスパイラルによって上部の出口に向かう仕組みが描かれている。
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DC01と共に、1993年撮影。
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DC01初期の印象的な広告キャンペーン。紙パックと「さよなら」をさまざまな言語で並べたもの。数年後、母校のグレシャム校で講演をした際、生徒たちに広告の「AMF」が何を意味するかクイズを出題。賞品はDC01。その日の午後、ある少年が私のところにやってきてこう言いました。「Adios mother f*cker」(さらば、ばか野郎)。もちろん約束通り、掃除機をプレゼント。彼の母親は数日前に亡くなったばかりで、埋葬された教会の墓をいつもきれいにしておくために新しい掃除機を使うと聞いて心を打たれた思い出。
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サイクロン技術はさまざまな用途に応用し、その一つがディーゼル トラップ。国がなんと言おうと、形はどうあれディーゼルがクリーンだとは到底思えなかった。車の排気装置にディーゼル トラップを取り付けることで、有害な粒子の排出を抑え、車道や歩道の汚染を防ぐことができる。1993年に英国のテレビ番組、「ブルー ピーター」で披露。シェパーズ・ブッシュ周囲を運転した後、司会者のアンシア ターナーに捕集した汚れを見せたことも。
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初期のDC01広告宣伝写真。布製ゴミパックを使用する他社製品と並べて。
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1993年に英チッペンハム・バンパーズに設けた工場内にあるDC01の初の製造ライン。
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ダイソン初のテレビCM。ミーレから、実際は紙切れをまったく吸い上げられないのだろう、と言われたことも。もちろん、まったくのナンセンスな意見だ。
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DC01がどのように機能するのかを表現した仕組みの分解図。