第7章

コアテクノロジー

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1993 - DC01アップライト型掃除機

吸引力が変わらない世界初の掃除機。DC01はこれまでとまったく違う仕組みで機能し、見た目もまったく異なる製品。ホコリや塵で目が詰まった紙パックの代わりにDyson Dual Cyclone™(ダイソンデュアルサイクロン)テクノロジーを採用し、吸引力が変わらない。市場調査に反して、集塵したゴミが見えるクリアビンを採用。

1994 - ラノフファインズ

1994年、探検家のラノフファインズが徒歩での無支援南極大陸横断を達成。それを記念し、DC01のシルバー&ブルーバージョンを発売。私たちは、乳がん治療法の研究開発資金集めを目的とした、彼の挑戦に資金援助を実施。私たちも親を乳がんで亡くしていたため個人的にも支援を行った。

1994 - ウェールズ公チャールズ皇太子

ラノフファインズの冒険旅行を記念したイベントにて。セント・ジェームズ宮殿の剣の間で来客をもてなすウェールズ公チャールズ皇太子。

1995 - DC02シリンダー掃除機

ダイソン初のシリンダー掃除機。DC01のために開発したDyson Dual Cyclone™テクノロジーを採用。簡単かつ安全に掃除ができるよう、階段にフィットするシャシーを開発。

1995 - DC02

1995年、英キングスミード・ミルの自宅で。DC02を発売した時の宣伝用写真。

1995 - DC02

英バースフォードの自宅で。ダイソン初のシリンダー掃除機、DC02を使って簡単に階段の掃除ができることの実演中。

デザインミュージアム内でしゃがみながらカラフルなDC02を実演中のジェイクダイソン

1996 - Doing a Dyson展

1996年、デザインミュージアムの「Doing a Dyson」展でジェイクがカラフルなDC02を実演中。

1997 - DC02リサイクロン

時代を先取りし、再生プラスチックを用いたダイソンの掃除機。再生プラスチックは材料の回収、分離、環境にやさしい有機の緑色着色、成形を含め、6つの段階を経て製造。

1998 - DC03アップライト型掃除機

Dyson Dual Cyclone™テクノロジーを性能はそのままに、超スリム、超軽量型に改良。ダイソンの掃除機で初めてブラシバーを自動でコントロールするクラッチと、微細なホコリを捕らえ、本体の耐用年数の間ずっと使えるHEPAフィルターを搭載。

2000 - Dyson Contrarotator™洗濯機

手洗いを再現した2つの大型逆回転ドラムを採用し、どの洗濯機よりも多くの洗濯物をきれいに、早く洗える仕組みに。しかしコストの関係上、生産の継続を断念せざるを得ず。自分用を今も自宅で使用。

2001 - Dyson Halo

Dyson Haloの試作モデル製作中の風景。このプロジェクトは1999年から取り組みを開始。もちろんGoogleがグーグルグラスを発売したのは、この何年も後のこと。

2001 - Dyson Haloのスケッチ

Dyson Haloの原案スケッチ。残念ながら日の目を見ることのないプロジェクトととなった。

2002 - DC08

DC08は初のマルチサイクロンシリンダー掃除機。吸引力が飛躍的に向上した。ペットの毛も効果的に吸い込む強力パワーのブラシバーを採用。

イッセイ・ミヤケのためにサイクロンをテーマにデザインしたファッションショーの舞台

2002 - イッセイ・ミヤケの舞台セット

ファッションデザイナーの三宅一生氏とは長年の親交があり、2002年にはサイクロンと風をテーマにしたファッションショーのステージデザインを依頼された。彼も同じテーマで作品を制作。

ランウェイにしつらえた、ダイソンの掃除機をイメージした巨大な黄色のホースから登場するモデルたち

2002 - イッセイ・ミヤケのショーモデル

ランウェイにダイソンの掃除機をイメージした黄色のホース。そこから登場するモデルたち。コレクションのテーマである風を大きなホースから吹かせる仕組み。会場はパリのテュイルリー宮殿。

2002年のイッセイ・ミヤケのファッションショーのためにジェームズダイソンがデザインした舞台の線画

2002 - イッセイ・ミヤケの舞台デザインスケッチ

2002年の風をテーマにしたイッセイ・ミヤケのファッションショーの舞台デザインスケッチ。

2003 - DC06ロボット掃除機

通常の掃除機と同等の吸引力を持つ初のロボット掃除機。電池は60個、各種センサーは90個も必要と、当時は非常に複雑かつコストのかかる技術。確かなモノがなければ発売の準備もできない。そこで、真の意味で賢く、視覚システムを使って移動するロボット掃除機の開発チームの立ち上げを決意。

チェルシー・フラワーショーを訪れたエリザベス女王。その両脇にジェームズダイソンとチャールズムーア

2003 - チェルシー・フラワーショー

2003年にデイリー・テレグラフ紙の編集員、チャールズムーアの招きを受け、チェルシー・フラワーショーにおける同紙の入り口の庭をデザイン。通常の庭造りには使用しない色合い、濃いくり色や黄褐色を使用。まるで水が逆流しているような、エッシャーのだまし絵風の水の流れも加えた。女王陛下もご覧になった、珍しい「間違いガーデン(Wrong Garden)」。

2003 - インポッシブルベンチ

チェルシー・フラワーショーの「間違いガーデン」に設置されたガラスの「インポッシブルベンチ」に座る、才気あふれるエンジニア、デレクフィリップス。

2003 - 間違いガーデン（Wrong Garden）

「間違いガーデン(Wrong Garden)」のようなプロジェクトは初の試みだったが、驚きある「間違い」な庭作りへ、どのようにデザインとエンジニアリングを活かせられるかに取り組めたことは楽しい体験だった。世界的に知られるチェルシー・フラワーショーでシルバー・ギルド賞、バーミンガムで展示された時には「ガーデン・オブ・ザ・ショー」を受賞。

2003 - AB01ハンドドライヤー

ダイソン初のハンドドライヤー。ダイソンデジタルモーターが2か所の細い開口部から空気を送る仕組み。風速430mph（秒速192m）のシート状の風が手についた水滴をかき落とし、わずか10秒で清浄された風で手指を乾燥。ヒーター不要の、このハンドドライヤーは3,000Wではなく700Wで稼働するため、消費電力も大幅に削減へ。

2005 - DC15アップライト型掃除機

車輪とさよなら。DC15は車輪の代わりにボールを採用した初の掃除機。思い通りの操作が可能に。特許を取得したBall™テクノロジーはモーターを組み込み、低い重心で6ペンス硬貨の上でも回転可能に。必要に応じて同梱しているダイレクトドライブモーターでブラシバーを作動させれば、カーペットでの吸引力もパワーアップ。

2005 - The Ball (ザボール)

ボールバローのボールを蘇らせ、DC15掃除機へ応用。車輪からボールへと変更したことで製品の操作性が飛躍的に向上。

2010 - AM01テーブルファン

高速回転する羽根を使わず、風量を増幅させて循環させる初の扇風機。空気は円形開口部を通過し加速し、これが翼型傾斜の上を通り生み出される円形気流が周囲の空気を巻き込み最大15倍の風量を生みだす。

2011 - ダイソンデジタルスリムDC35

まったく新しい形状のコードレススティック掃除機。劣化しないリチウムイオンバッテリーとダイソンデジタルモーター V2を、持ち手部分に組み込むことで手元重心が安定する設計。長く、軽量なスティック型は高い所も低い所も隅々まで簡単に掃除が可能。まさに使い方は自由自在。バッテリーの劣化を防ぐソフトウェアを搭載した初のコードレス掃除機。

2013 - Dyson Airblade™Vハンドドライヤー

ダイソンデジタルモーター V4を搭載し、既存のDyson Airblade™(ダイソンエアブレード)ハンドドライヤーの性能を60%の小型化、35%静音設計を実現。

2013 - Dyson Airblade™Tapハンドドライヤー

Airblade™テクノロジーならシンクの中で手洗いと乾燥が完結。赤外線センサーが手の位置を正確に検知し蛇口パイプから水を放出、その後風速430mph（秒速192m）の空気の層を作りだし、細い吹き出し口を通って、手についた水滴をかき落とし、12秒で乾燥。落ちた水は直接シンクへ。自宅の洗面所でも使用。

2014 - Dyson Hygienic Mist™加湿器(AM10)

水にUV-Cライトを照射し、バクテリアを99.9%除菌。圧電変換機が水を微粒子に分解し、ミスト状に。ミストはAir Multiplier™(エアマルチプライアー)テクノロジーで部屋中に均一に放出される。

2015 - CSYS™タスクライト

ジェイクダイソンが開発したヒートパイプテクノロジーでLEDランプから熱を放散させることで37年以上も明るさを維持。設計技師が使う製図版の平行運動にヒントを得たメカニズムによって、ヘッドを水平に保ちながらポジションを簡単に調整可能。

2015 - Dyson 360 Eye™ロボット掃除機

最も吸引力に優れたロボット掃除機。独自に開発した独自の360°ビジョンシステムとSLAM（Simultaneous Localisation and Mapping）テクノロジーによって周辺環境を把握し、賢く、効率的に掃除を実現。

2016 - Dyson Supersonic Ionic™ヘアドライヤー

進化したヘアドライヤー。ハンドル部分にダイソンデジタルモーター V9を搭載し、パワフルな風で髪を素早く乾かせる一台。インテリジェント・ヒートコントロールによって毎秒20回温度を測定し、髪を過度な熱から守る。毎分最大12万回転するダイソンデジタルモーター V9がパワフルな風を送りだす。

2016 - Dyson Supersonic Ionic™ヘアドライヤー(ブルー／ゴールド)

私が気に入っている配色の一つで、Dyson Supersonic Ionic(ダイソンスーパーソニックイオニック)ヘアドライヤーに採用。この色合い、光沢、質感のために混じり気のない23.75カラットの金箔を用いた。ダイソンのデザインエンジニアとモデル製作者は熟練の金箔師の下で箔置きについて学んだほど。リング状の金箔部分の下は赤い色を用いることで温かみのある贅沢な印象に仕上がるように工夫を。スプレー後に、イタリア、フィレンツェ製の金箔を手作業で2層重ね、丁寧にブラシをかけてなめらかかつ均一に整える。シルバーの下に青のラッカーを塗布し、明るさを付与。

ダイソンスーパーソニックイオニック用スタンドに置かれたダイソンスーパーソニックイオニックヘアドライヤーを後ろから

2016 - Dyson Supersonic Ionicのスタンド

私の孫、当時16歳のベイが職業体験としてデザインしたDyson Supersonic Ionic用スタンド。

トゥイッケナムスタジアムでダイソンスーパーソニックイオニックヘアドライヤーのバナー広告

2016 - トゥイッケナム

2016年、ロンドンのトゥイッケナムラグビースタジアムでDyson Supersonic Ionicを大々的に宣伝。

2016 - Dyson Pure Cool Link™空気清浄機能付ファン

手元のデバイスから直接操作できるインテリジェントな空気清浄機。Dyson Linkアプリにリアルタイムのデータが表示され、製品動作の現在の状況と過去の履歴を確認できるほか、温度、湿度、フィルター寿命も表示。ファンは自動作動設定可能。室内の化学物質や粒子をグラフで表示。

2018 - Dyson Airwrap™スタイラー

パワフルなダイソンデジタルモーターと空気力学を融合させたDyson Airwrap™(ダイソンエアラップ)スタイラーは、コアンダ効果を利用して過度な熱を加えることなく髪をスタイリング。カーラー周囲に発生するコアンダ気流が髪をやさしく引き寄せ、巻きつけてカールをつけるため、髪が絡まらない。

2019 - Dyson V11™コードレスクリーナー

パワーをリアルタイムでインテリジェントに表示しコントロール。液晶ディスプレイに現在の運転状況、運転モード、稼働時間、フィルターメンテナンス通知が表示。Dyson DLS™（Dynamic Load Sensor/ダイナミックロードセンサー)システムがインテリジェントにブラシバーの抵抗を検知してカーペットと硬いフローリングとでモータースピードを自動調整し、カーボンファイバーブラシで最適な掃除が可能に。

2019 - Dyson Pure Cool Me™パーソナル空気清浄ファン

Dyson Core Flow™(ダイソンコアフロー)テクノロジーが狭い通気口からきれいな空気を高速で送りだす。気流の合流によって圧力のコアが形成され、それがまっすぐな風を生み出し、必要な場所に正確に送り届けることが可能。

2020 - Dyson Corrale™ヘアアイロン

Dyson Corrale™(ダイソンコラール)ヘアアイロンはフレックスコッパープレートを採用。髪をまとめ、熱ダメージを抑えながら美しくスタイリング。4セルリチウムイオンバッテリーを採用し、コード付きと同じ性能でありながら、どこにでも持ち歩けるコードレスタイプ。

2021 - Dyson V15 Detect™コードレスクリーナー

最もパワフルでインテリジェントなコードレスクリーナー。正確に照射角度を調整したレーザーが見えないホコリを可視化し、ピエゾセンサーが吸引した微粒子を継続的に測定。液晶ディスプレイに掃除の結果がリアルタイムで表示され、確実にきれいになったことを科学的に証明。