空気中には、PM 10.0 - PM 0.1までの
様々なサイズの有害な粒子状物質が存在しています。
屋外だけでなく、室内の空気中にもこれらが浮遊しており、人体に入り込むと
様々な疾病の一因になります。花粉が室内に持ち込まれアレルギー症状が
1日中続いたり、カビがアレルギー症状や喘息を引き起こしたり、
細菌が肺炎の原因となることもあると私は思います。
中国で話題となったPM 2.5は、自動車の排気ガスなどの
有害な粒子状物質で、もはや日本でも他人事ではありません。
また受動喫煙の問題は既に有名ですが、実はタバコの煙は
0.1μm (PM 0.1) の超微小粒子で、衣服や家具の表面上に残る
粒子を吸入してしまう三次喫煙による健康被害も
注目されはじめています。PM 2.5による、喘息、呼吸器感染症、
心不全などの病態が報告されており、
更に微細なPM 0.1は肺胞の奥にまで到達し、
毛細血管を経て身体に影響を及ぼす危険性があります。
高齢者や幼い子供は、特にこれらの有害な粒子状物質の影響を受けやすいです。
一般的に私たちは、外にいる時間より室内で過ごす時間の方が長く、
健康管理のひとつとして室内環境を整えることが重要です。