【背景】
シンガポールにおけるダイソンの歩み:
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2007年: シンガポールのサイエンスパーク Iに最初の開発施設が開設されました。当時は、英国本社でデザイン設計したアイデアを製品化するための、設計から製造までプロジェクトの移行をサポートするために小規模なエンジニアチームとして発足しました。
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2009年: シンガポール開発施設は、施設面積は3,000平米もの広さを誇るアレクサンドラ テクノパークへと移転。それに伴い、必要な従業員数も7倍に増加しました。
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2012年1月: 正式に最新のモーター製造施設をウェストパークに開設しました。
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2013年: ウェストパークに1億シンガポールドル(約79億円)の追加投資を発表しました。
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2015年:ウェストパークに更なる1億シンガポールドル(約79億円)の投資を行い、これらの投資は、後にダイソン スーパーソニック ヘアードライヤーに採用されたV9モーターの製造ライン等の新設に用いられました。
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2016年: 累計2000万個ものダイソン デジタル モーターが9月までにウェストパークで製造され、12月には更なる研究開発機能を拡張するため、シンガポール テクノロジーセンターへ移転。
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2017年: シンガポール テクノロジーセンターを正式に開設。
英国におけるエンジニア不足:
ジェームズ ダイソンは今後5年間に渡り、英国本社に2017年9月に開校予定のダイソン インスティテュート オブ テクノロジーに1,500万ポンド(約21億円*)を投資することで、英国が抱える深刻なエンジニア不足の問題解決に取り組みます。英国では2020年までに64万名ものエンジニアが必要とされており、この状況はダイソンが掲げる野心的な採用活動へも影響を及ぼしています。本プログラムは、優秀かつ意欲的なエンジニア志望の学生に、従来の学士取得に変わる新たな選択肢を提供するものです。新設される学士内容は、学術教育と、3,000名のダイソン エンジニアと一緒に製品開発に携わるという実地体験を合わせたものになる予定です。受講生には、全在学期間を通じ給与が支給されるため、経済的な負担を負うことなく高等教育を終えることができます。また、4年間のプログラムを終了した際は、大学卒業生と同等の給与支給が見込まれています。
ジェームズ ダイソンは、次のように述べています。「英国のエンジニア不足は、ダイソンのさらなるテクノロジー開発や英国で研究開発された製品の輸出増の妨げになっています。そこで私たちは自分達自身でこの問題の解決に取り組むことにしました。新設する学士コースでは、学術的な理論の習得、実社会での就労と給与、それぞれの分野における専門家からの学びの場を提供します。」
ダイソンのグローバルにおける動き:
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過去4年においてダイソンの収益は2倍以上に増え、テクノロジー研究開発への投資は3倍にも増加しています。現在英国のダイソン本社では2,500名が働き、2020年までにさらに3,000名のエンジニアの雇用をグローバルで目指しています。
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ダイソン製品は現在グローバル75か国で販売されています。
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2016年9月、ダイソンは2億5,000万ポンド(約362億円)を投じて英国ウィルトシャーにテクノロジーキャンパス(研究開発センター)を開設しました。この新施設では、今後の製品開発に取り組むラボが129をも存在し、世界各地の大学40か所と協力しています。現在進行中の技術プロジェクトは200件以上、研究プログラムは50件以上あります。
※1ポンド=145円で換算しています。
※ 1シンガポールドル=79円で換算しています。