ダイソン インスティテュート オブ テクノロジーが2017年に開校|プレスリリース|ダイソン

2016年11月7日

もっと数多くのエンジニアを
ジェームズダイソンによる
ダイソン インスティテュート オブ テクノロジーが2017年に開校
英国の深刻なエンジニア不足に対するダイソンの問題解決の第一歩

2020年までにエンジニアを現在の倍に増員することを掲げるジェームズ ダイソンは、英国時間11月4日、ダイソン インスティテュート オブ テクノロジー(Dyson Institute of Techonology)の開校計画を発表しました。同インスティテュートの開校は、ダイソン創業者でありチーフエンジニアのジェームズダイソンが抱く、次世代エンジニアの育成構想に基づく取り組みの一環です。ダイソン インスティテュート オブ テクノロジーでは、質の高い大学レベルのエンジニアリングを学べる教育プログラムを提供すると同時に、英国ウィルトシャー州にあるダイソン本社内の研究開発キャンパス(Malmesbury Research and Development Campus)における実際の研究開発にも従事します。第1期生の入学申し込みは、2016年11月4日(金)より受付注1を開始し、プログラム受講の開始は2017年9月からとなります。
注1) 本プログラムの対象者は現在イギリス国籍保有者もしくは、EU加盟国の国籍保有者のみとなります。

ジェームズ ダイソンは今後5年間に渡り、ダイソン インスティテュート オブ テクノロジーに1,500万ポンド(約27億円)を投資することで、英国が抱える深刻なエンジニア不足の問題解決に取り組みます。本プログラムは、優秀かつ意欲的なエンジニア志望の学生に、従来の学士取得に変わる新たな選択肢を提供するものです。新設される学士内容は、学術教育と、3,000人のダイソン エンジニアと一緒に製品開発に携わるという実地体験を合わせたものになる予定です。なお、開校当初は英国のウォーリック大学傘下の研究・教育機関であるWarwick Manufacturing Group (ウォーリック・マニュファクチュアリング・グループ、以下、WMG)が学術教育を担当します。受講生には、全在学期間を通じ給与が支給されるため、経済的な負担を負うことなく高等教育を終えることができます。また、4年間のプログラムを終了した際には、大学卒業生と同等の給与支給が見込まれています。

ジェームズ ダイソンは、次のように述べています。
「英国のエンジニア不足は、ダイソンのさらなるテクノロジー開発や英国からの輸出増の妨げになっています。そこで私たちは自分達自身でこの問題の解決に取り組むことにしました。新設する学士コースでは、学術的な理論の習得、実社会での就労と給与、それぞれの分野における専門家からの学びの場を提供します。世の中には私のようにエンジニアリングのことを考えずには生活できない人たちが大勢存在し、製品のあらゆる面に疑問を持ち、その仕組みや改善方法を考えている事を知っています。であれば、学士取得直後からそのままエンジニアリングの仕事に飛び込んでも良いのではないでしょうか?」

産業と学術の溝を埋めるべく、独自のエンジニアリング学位教育プログラムが、ダイソンのエンジニアとウォーリック大学WMGによって開発されました。本プログラムは4年間で完了するものであり、初年次と2年次ではエンジニアリングの基礎を、3年次と4年次にはより専門的な電子工学と機械工学を学びます。また、受講者にはシンガポールとマレーシアにあるダイソンのテクノロジーデザインセンターで学べる機会も提供される予定です。

ウォーリック大学WMG の創業者であり学長でもある、Bhattacharyya卿(Professor Lord Bhattacharyya)は次のように述べています。「英国企業が世界市場で競争力を維持するためには、確かなスキルを持った適切な人材の確保が不可欠です。今回、ダイソン インスティテュート オブ テクノロジーの開校に携われたことを大変嬉しく思うとともに、今日の産業界に必要となる優秀な人材を育成するという、ジェームズ ダイソン氏の取り組みを歓迎いたします。」

英国教育省が最近発行した高等教育に関する白書によると、新計画に基づき、ダイソン インスティテュート オブ テクノロジーは今後学位を授与する権限を申請し、新設大学となる予定です。ダイソンは、ジェームズ ダイソン財団の事業を拡大し、意欲的なエンジニアに質の高いエンジニアリング教育を提供することを目指します。 ダイソンは現在世界40校の大学と提携して研究を行っています。また、インペリアル カレッジ ロンドンやケンブリッジ大学など、世界トップクラスの工科系大学の博士課程で学ぶ学生および教授への資金提供も行っています。さらに、ダイソンは、外部研究プロジェクトに今後4年間で1億ポンド(約180億円)の投資を計画しており、イスラエル、シンガポールから米国まで、各地域において有望なテクノロジー スタートアップ企業との提携も視野に入れています。インスティテュートの受講生は、素晴らしいエンジニアリングの専門知識ネットワークの恩恵を受けることができます。

ダイソン インスティテュート オブ テクノロジーついて:

  • ダイソン インスティテュート オブ テクノロジーは、英国ウィルトシャー州マルムズベリーにあるダイソン研究開発キャンパスを拠点とし、4年間のプログラムを実施します。 第1期生は25名とし、受講開始は2017年9月の予定です。
  • 現在入学申込みを受付中です。入学を希望する方はwww.dysoninstitute.comをご覧ください(英語のみ)。
  • 入学希望者の出願資格は、数学および科学またはテクノロジー系の教科を含む、少なくとも3教科でAレベルを有し、なおかつAAB以上の成績を収めた、もしくは収める見込みであることです。
  • 受講生には、ダイソン社の研究デザイン開発チームでの仕事を通じ給与が支給されます。さらに、働きながらウォーリック大学WMGによる独自のエンジニアリング教育を受け、その学費負担はありません。
  • プログラム内容はウォーリック大学WMGとダイソンのエンジニアが開発しました。4年間の学位コースでは、初年次と2年次にエンジニアリングの基礎、3年次と4年次にはより専門的な電子工学と機械工学を学びます。
  • プログラムでは、英国ウィルトシャー州マルムズベリーにあるダイソンの研究開発キャンパスに設置された専用施設で、講義とセミナーが行われ、また、オンライン学習サービスも提供されます。
  • 受講生はダイソンの研究開発キャンパス内にある、多目的スポーツ施設「ザ・ハンガー」やカフェ、レストランなどのレクリエーション施設を利用することができます。カフェやレストランを率いるジョー クローン氏は、ソーホーにあるマルコ・ピエール・ホワイト氏のミシュラン星付きレストラン、レスカルゴで料理長を務めた人物です。

ダイソン テクノロジー キャンパスについて

  • 2016年、市場調査会社YouGovによる調査BrandIndexの英国で最も好きなブランドトップ10で、ダイソンはYouTube、Appleを抑えて上位にランクインしました。 また、統計調査企業StatistaによるBloombergのレポートでは、英国で最も働きやすい企業10社に選出。
  • 過去4年間でダイソンの売上高は2倍以上、テクノロジーへの投資は3倍。
  • 75 : 90%のダイソン製品が、英国外で販売されており、現在、世界の75の市場で展開。
  • 3,000 : 2021年までに世界で3,000人のエンジニアを追加採用予定
  • 6,700万 : 世界のダイソンオーナーの人数
  • 1,800億円 : 米国ミシガン州を拠点とする新しい固体電池企業Sakti3(サクティースリー)の子会社化に伴う電池技術への長期的な投資。

  • 9億円 : ダイソンでは30校を超える大学と共同で、さまざまなテクノロジーの初期開発を行っています。その一環として、ケンブリッジ大学での流体力学講座や、インペリアル・カレッジ・ロンドンとの共同運営によるロボット工学研究所に500万ポンド(約9億円)を投資。
  • 2,000万 : シンガポールにおけるダイソン・デジタル・モーターのこれまでの製造数。
  • 7,500 : 世界各国での特許申請数。
  • 450 : 2016年1月から8月までのダイソンの特許申請数。
  • 6.5トン : 新しいカフェに吊り下げられたイングリッシュ・エレクトリック・ライトニング・ジェットの重量。

ジェームズ ダイソン財団について

2002年の設立以来、ジェームズ ダイソン財団はデザイン、技術、工学に関する教育事業を英国内および米国と日本の財団を通じて国際的にも支援し、これまでに合計5,500万ポンド(約99億円)を慈善事業に寄付しています。

英国大学担当大臣のジョー ジョンソン氏(Universities Minister Jo Johnson)は次のように述べています。
「ダイソンのように、偉大なる英国のイノベーションへの熱い思いを体現している組織は他には存在しません。常にイノベーションにおける果敢に挑戦を続ける世界中の優秀なエンジニアにとって、そこはホームグランドのような存在です。ダイソン インスティテュート オブ テクノロジーは、受講生に最先端の教育プログラムを提供する場としてだけではなく、次世代に必要なエンジニアとしてして渇望されている教育において重要な役割を担っています。我々が現在改革を進めている高等教育および研究法案は、議会の承認通過の段階にあります。この改革法案は、学生自身が望む学位取得を質の高い専門的機関から幅広く選択できることを可能にします。また、学生の多岐にわたる需要に呼応するため、将来的に英国の経済的発展および生産性を担う、技術をもった新卒のエンジニアに雇用の機会を創出するものでもあります。」

2015年、ジェームズ ダイソン財団はダイソン・スクール・オブ・デザイン・エンジニアリングの設立に向け、インペリアル・カレッジ・ロンドンに、1,200万ポンド(約21億6千万円)の寄付を実施しました。この新スクールでは、次世代の大卒エンジニアとテクノロジーをリードする人材を育成します。スクールでは、4年間フルタイムでデザインエンジニアリングを学ぶMEngコースを提供します。スクールは有名なエキシビジョン・ロードに建つ、インペリアル・カレッジ・ロンドンがサイエンス・ミュージアムから購入した建物内に所在しています。

2014年、ジェームズ ダイソン財団は技術の中核拠点の設立資金として、ケンブリッジ大学に800万ポンド(約14億4千万円)の寄付を実施しました。4階建ての建物を新設し、学士号を持つ1,200人のエンジニアに研究場所を提供することで世界をリードする研究を支援します。また、工学部の学生が使用できるデザインや製作のための施設も新設されます。

また、新しい大規模な建物の建設資金としてロンドン・ロイヤル・カレッジ・オブ・アートに500万ポンド(約9億円)の寄付も実施。このダイソンビルは2012年9月に竣工し、大講堂、ギャラリースペース、スタジオのほか、40のビジネスインキュベーターユニットが設置されており、学生がアイデアを発展させたり、産業界の専門家から指導を受けたりするためのスペースが整備されています。当財団はこのプログラムへの支援を継続しており、新たな知的財産の創造と開発費用として毎年10万ポンド(約1,800万円)を提供しています。

学校レベルでは、資源と講習会を無料で提供することにより、デザインとテクノロジーに関する教育を支援しています。当財団は英国・バースにある複数の学校と協力し、若いエンジニアに刺激を与えるための一連の産業関連資源を開発しています。また、ルーター、レーザースキャナー、3Dプリンターなどの業界標準機械を学校に整備するために、これまでに50万ポンド(約9,000万円)を拠出しています。このプログラムの開始以来、デザインとテクノロジーの教科を学ぶ学生の数は152%増加しています。

※1ポンド=180円で換算しています。