家庭内のホコリやハウスダストには、ダニの死骸やフン、皮膚片、髪の毛、カビ、昆虫類やその他の繊維類等、微小な生物や物体が混在しています。こうした微粒子の多くは100ミクロンにも満たないサイズのため、肉眼では捉えにくく、顕微鏡を用いてようやく確認ができるほどのサイズです。これら肉眼ではとらえにくい微細なゴミやホコリまでもしっかりと取り除くため、今回、ダイソンのエンジニア達が取り組んだのが、レーザー技術を用いて「可視化」することでした*1。
きっかけは、あるエンジニアが自宅の空気中に浮遊する微細な粒子が日光を浴びて輝くことに注目したことです。その後、このアイデアを室内の目視しにくい微細なホコリに応用する研究が始まり、ラボでの実験を繰り返した結果、ダイソンで初グリーンレーザーを搭載したLaser Slim Fluffy™ クリーナーヘッドが誕生したのです。
床とホコリとの間にコントラストを生み、目視しにくい微細なホコリを可視化するため、グリーンレーザーダイオードを床から7.3mmに設置し、1.5度の角度でクリーナーヘッドに取り付けました*1。さらにダイソンのエンジニアは、単に可視化するだけでは十分ではないため、それらをしっかりと除去し、吸引したゴミの粒子を計測することも実現しました。粒子の音響振動を電気信号に変換するピエゾセンサーを用いることで、1秒間に15,000回も粒子の量とサイズを計測し、リアルタイムで掃除機後部の液晶ディスプレイに表示*2。掃除の結果を数値で証明*2します。
ダイソンは、空気中を舞う、目に見えないホコリも見過ごしません。
マスクを着用することが当たり前となりましたが、いくら高性能なマスクも正しく装着されない限り、隙間から汚れた空気を通してしまう場合があります。
空気清浄機においても同じようなことが言えます。一般的に空気清浄機は、製品の組み合わせ部分に隙間があり、高性能なフィルターを搭載していても、フィルターを通過せず、製品の隙間から汚れた空気を漏らしてしまう場合があります。
ダイソンの空気清浄機は、製品の気流の経路を分析。構造を再設計し、隙間を塞ぐことで、製品内部を密閉することに成功しました。さらに、厳格な基準を設けている欧州規格HEPA H13フィルターを搭載することで、PM0.1レベルの微粒子も99.95%閉じ込め*1、高い空気清浄性能を実現しました。