光環境の睡眠への影響 ~ニューノーマルな生活様式の光環境の変化~|Dyson ニュース|ダイソン

光環境の睡眠への影響

~ニューノーマルな生活様式の光環境の変化~
2021.7.26
自然光と人工光について
人間は何百万年もの間、自然の日光のサイクルの下で進化してきました。人工光が登場する以前、人間は屋外の自然光のサイクルを中心に活動してきました。今では、人工光が発達したことで、太陽が沈んだ後も、夜遅くまで活動することができるようになりました。しかし、これにより概日リズム(体内時計)に影響を与えるなどの問題も生まれました。
概日リズムと光の関係性
概日リズムとは体内時計とも呼ばれる体内の一日の周期です。光は、この体内時計を同期させる一つの信号とも言われています。一般的に時差ぼけが、このずれの代表的な例の一つです。人工光は、この人間の概日リズムに影響を与える場合があり、不適切な時間に、不適切な光を浴びることで、概日リズムが乱れる場合があると言われています。

 

コロナ禍での生活リズムと光環境の変化

昨今、コロナ禍で外出自粛が謳われ、在宅勤務を導入する企業も増えたことで、多くの方が長時間室内で過ごすようになりました。ニューノーマルな生活様式を導入したことで、生活リズムが変化した方も多いと言われています。

東京都市大学 建築都市デザイン学部 建築学科の小林 茂雄教授らの調査によると、全国の25歳~59歳、正社員・フルタイムで働くオフィスワーカー男女600名を対象に行われたアンケート調査によると、5人に1人が、コロナ禍で生活リズムの乱れを感じており、さらに在宅勤務をしている方の方が、その傾向が顕著であることが分かりました[C]

また、これを基に行われたオフィス勤務と在宅勤務における光の照度と色温度を計測した結果では、一般的に在宅勤務ではオフィス勤務より、昼間に浴びる光が弱い(照度が低い)ことから夜間のメラトニン[C]分泌量が減少し、概日リズムを乱す一つの要因となっていることが判明しています[C]

睡眠の質を考えた照明環境について
室内照明と睡眠の質について検証した調査の結果では、一般的な照明器具よりも自然光[C]の変化に合わせて照度と色温度を調整できる照明器具を用いる方が、深い睡眠が促されることが分かりました。就寝前1時前の寝室の照明を日没時の自然光に近い暖色光で空間全体を柔らかく照らすものにすると、メラトニンが分泌されやすくなり、睡眠初期のノンレム睡眠(深い睡眠)が起こりやすくなりました。また起床時間30分前から照明が自動点灯することで、すっきりした目覚めも促されることが分かりました。
私たちの身体は、自然光のサイクルに影響を受けており、人は1日のうち、約90%もの時間を屋内で過ごしています[C]
Dyson Lightcycle Morph™ライト(ダイソン ライトサイクル モルフ)は、自然光を再現し、光の当て方を変えることにより1台で4つの照明モードを実現します。このライトは1台で、タスクライト、インダイレクトライト(間接照明)、スポットライト、アンビエントライトとして使用することができると共に、一日を通して使う方の生活スタイルに合わせて光を変化させ、調節することができます。

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