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Dyson Zone™:都市の汚染を検知する

2023.5.23
世界の都市部における人口が増加し続ける中、世界保健機関(WHO)は、世界中の99%の人々がWHOガイドラインの汚染物質規制値を超える空気を吸っていると推定しています。都市におけるNO2(二酸化窒素)汚染は、新型コロナウィルスの大流行時には減少していましたが、世界の多くの都市で急速に元のレベルに戻りつつあり、コロナ禍以前のレベルをすでに超えているところもあります。英国では、汚れた空気が97%の家庭に影響を与え、毎年36,000人もの英国人が人為的な大気汚染で命を落としています。

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問題を理解する
問題を理解することは、解決のための核となります。ダイソンは長年、空気清浄の技術に投資しており、エンジニアは10年以上にわたって室内外の空気の質について研究してきました。この知見は、直接ユーザーに届けられています。ダイソンのアプリはダイソンの空気清浄機に接続でき、室内の空気質を、Dyson Zone™空気清浄ヘッドホンにおいてはユーザーの周囲のNO2濃度を表示し、ユーザーが空気質の傾向やパターンに気づき、より良い空気質を判断するために役立っています。

この2年間、ダイソンは空気質の教育を文字通り、屋外で行ってきました。空気清浄機に使われているセンサー技術を応用し、ダイソンの空気質センサーを内蔵したプロトタイプのバックパックを開発しました。センサー、バッテリー、GPSを備えたこのポータブルテクノロジーは、個人の大気汚染曝露の実態を把握し、それを回避するためのきっかけを提供することを目的としています。2020年以降、14都市以上の参加者がダイソンの空気質センサー内蔵のバックパックを使用してデータを収集し、個人の汚染物質への曝露量を測定しています。この参加者の中には、地域のコロナ禍のロックダウン中とロックダウン後の個人の大気汚染への暴露を比較するダイソンのグローバル ロックダウン調査に参加した人もいます。

この空気質センサー内蔵のバックパックは、2019年初頭にロンドン市及びキングスカレッジロンドンとの共同研究ブリーズ ロンドン プロジェクトのために、ダイソンのエンジニアが開発したものです。この研究は、ロンドン市内の5つの学校に通う258人の子どもたちを対象に、通学時のPM2.5(微小粒子状物質)とNO₂への曝露状況を把握するために行われました。その結果、参加した子どもたちの31%が、大気汚染への曝露を減らすために通学方法を変更しました。この研究によって、空気質の教育の重要性と、それが個人の判断にどのように影響を与えるのかが示されました。

都市のための設計

Dyson Zone™空気清浄ヘッドホンはこのような問題意識をもとに開発され、ダイソンのアプリを通じ、着用者にリアルタイムで空気質や騒音のデータを届けます。室内外の空気の化学的性質は大きく異なり、最新の建築工法や断熱素材から排出され室内に充満するVOC(揮発性有機化合物)だけでなく、都市空間を汚染するNO2やSO2(二酸化硫黄)などの有害ガスを、私たちの空気清浄技術で効果的に捕捉することが求められていました。また、粒子状物質は、タイヤの破片、産業粉塵、屋内のホコリ、燃焼による粉塵など、どこにでも存在するものです。10年以上の経験と専門知識を結集したDyson Zone™空気清浄ヘッドホンは、どこにいても澄んだ音と澄んだ空気をお届けします。