Dyson Zone™:インテリジェントな空気の動き|Dyson ニュース|ダイソン

Dyson Zone™:インテリジェントな空気の動き

2023.5.23
室内では、ダイソンの空気清浄機からの気流が他の気流と干渉することはほとんどありません。しかし、屋外では、弱い風であろうと強い風であろうと、自然の空気の動きはコントロールできず、避けることができません。そのため、ダイソンのエンジニアは、このような難しい状況でも、優れた性能を維持する方法を確立しなければなりませんでした。

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30年の気流研究
気流は強力な現象で、とてつもない力を秘めています。掃除機、空気清浄機、ハンドドライヤーの気流から粒子を取り除くためには、サイクロン、メッシュ、高性能フィルターを通過する気流を制御することが不可欠です。気流を制御することで、手の乾燥や髪のスタイリングなど、一般的に高熱で行われる作業を実現することができるのです。ダイソンのエンジニアは、適切な方法と適切な速度で適切な量の空気を動かすことによってのみ、最も効果的な性能を発揮できると考えています。
500個のプロトタイプ
Dyson Zone™空気清浄ヘッドホンは、効果的かつ効率的な空気供給メカニズムによって、きれいな空気を着用者に届けます。開発当初は、シュノーケルのような空気を浄化するマウスピースと、内部にモーターを搭載したバックパックの組み合わせでしたが、6年の開発期間を経て劇的に進化しました。500個以上あるプロトタイプの初期段階では、1つのモーターを首の後ろに配置していましたが、後に2つのコンプレッサーに変更し、それぞれのイヤーカップへ配置しました。こうして、シュノーケルのようなマウスピースが非接触型シールドになり、顔に接触することなく、効果的にきれいな空気を送り届ける新しいメカニズムに進化しました。

接触型にありがちな不快感や刺激を避けるため、非接触型シールドの開発はダイソンのエンジニアにとって必須の条件でした。シールドは非常に重要な要素です。各イヤーカップのコンプレッサーが、二層構造のフィルターを通して空気を吸い込み、浄化された2つの気流を、非接触型シールドを通して着用者の鼻と口へと送り込みます。シールドに施された立体的な返しが、浄化された気流を鼻や口に近づけ、中央のメッシュ部分が2つの気流を拡散します。横風の中でもフィルターから出る浄化された空気を鼻や口に確実に届けるために、着用者の顔の形状に合うよう工夫されています。

ダイソンのエンジニアは、従来の方法を超えた実験を行いました。医療用の人工肺とセンサーを搭載し、汚染された空気を「吸い込む」呼吸マネキンのフランクを使用し、制御された実験室で人間の呼吸パターンを再現しました。そして、鼻と喉の汚染度を測定し、フランクの人工肺に入り込んでいく粒子の捕集効果を検証しました。