ダイソンが考えるデザインとは?|Dyson ニュース|ダイソン

ダイソンが考えるデザインとは?

~色、素材、仕上げについて~
2022.10.17

1. はじめに:色の哲学と遺産(DC01)

1993年に最初の紙パックを使用しないサイクロン掃除機DC01を発売して以来、ダイソンは掃除機、ヘアケア製品、空調家電、ロボット、照明、ハンドドライヤーなどの様々な分野で問題解決のための技術を研究開発してきました。 どの製品も、優れた性能を発揮するよう設計されており、問題解決のために開発されたものです。

ダイソンにとって、デザインは常に機能に従うものであるとし、製品に使用されている色、素材、仕上げは、機能性を高め、その中にある技術をより引き立たせるようデザインしています。また、ダイソンのエンジニアは、より少ないリソースでより多くのことを成し遂げようと常に努力しています。これは、リーンエンジニアリングと呼ばれ、私たちが選んだ材料から機械が使用するエネルギーに至るまで、すべてに影響しています。
インタラクティブな開発プロセスと同様、色、素材、仕上げも、この30年間で進化してきました。 ダイソンは、2016年に英国のハラビントン・テクノロジー・キャンパスを拠点とする初の色、素材、仕上げ専門のエンジニアリングチームを導入しました。現在、このチームは、英国、シンガポール、マレーシアで当社のコア技術開発を担当するエンジニアリングチームと協働しています。チームは、製品の形と機能を補完するカラーパレットを作成し、機能、感情、感覚の3つの重要な原則に基づいて、開発を行っています。

「製品が真に美しいのは、それがきちんと機能するからです。人々はただ見栄えが良いだけのデザインは買いません。少なくとも2回目はあり得ません」 ジェームズ・ダイソン

2. 色、素材、仕上げの原則(機能、感情、感覚)

機能

私たちの製品がこのような形状をしているのは、その仕組みがそうさせているからです。複雑なエンジニアリングと科学によって作られた製品は、今までとは全く異なったものになります。複雑な製品をシンプルにするために、色を使ってテクノロジーの部分を強調し、機械と関わるポイントに注意を促します。掃除機の場合、パーツの着脱ボタンやレバーなど、操作のポイントとなる部分に鮮やかな赤を使用しています。また、素材も強度と軽さを兼ね備えたものを厳選しています。
DC01の発売にあたり、私たちは技術が開発された幾何学形状に、「スチール」のような工業的な機能性や強度を強調するために、グレーのシルバーフレックドカラーを選択しました。黄色は、視認性が高く、重工業機械を連想させる色として選ばれました。製品群の拡大とともに、さまざまな製品が開発されましたが、その差別化には色を活用しました。透明なマシン、リサイクル素材、メタリック塗装仕上げなど、私たちはさまざまな試みを行いました。

現在のダイソン最新のコードレス掃除機は、さらに無駄がなく、耐久性に優れています。コードレス掃除機には欠かせない強度と軽さを兼ね備えた素材を厳選し、軽量化とエルゴノミクス(人間工学)を実現しています。クリアビンは、防弾盾にも使われているポリカーボネート製です。パイプは、極薄のアルミニウム製の外側のチューブと、強度を高めるプラスチック製の内側チューブの二重構造になっています。内筒は公差0.07mmで設計されており、確実にフィットし、簡単に取り外すことができます。

現在のダイソン最新のコードレス掃除機は、さらに無駄がなく、耐久性に優れています。コードレス掃除機には欠かせない強度と軽さを兼ね備えた素材を厳選し、軽量化とエルゴノミクス(人間工学)を実現しています。クリアビンは、防弾盾にも使われているポリカーボネート製です。パイプは、極薄のアルミニウム製の外側のチューブと、強度を高めるプラスチック製の内側チューブの二重構造になっています。内筒は公差0.07mmで設計されており、確実にフィットし、簡単に取り外すことができます。

感情

ダイソン製品の外観や質感は、人の心を動かすことを意図して作られています。ダイソンは、性能重視のエンジニアリングアプローチに基づいて、重工業、産業施設、航空、建築インフラに関連する色、素材、仕上げを採用しています。
私たちの掃除機は、ニッケルコーティングされたサイクロンキャップで、機械工学や エンジニアリングを感じられるようデザインされています。そして、その結果、社内の塗装工程を見直すことになりました。当初は3回塗装していましたが、塗装設備を開発することで、より効率的で正確な工程を実現し、今では1回の塗装で希望水準を達成できるようになりました。

自動車の影響

最近では、最新のヘアケア製品が、より大胆で意外性のある色の探求する場となりました。プルシアンブルーとリッチコッパーは、ダイソンの電気自動車プロジェクトにインスパイアされたカラーリングです。貴金属に見られる色調からインスピレーションを受け、車のインテリアに選ばれたダークブルーのベースカラーに、コッパーのアクセントが組み合わされました。この色の組み合わせは、デザインチームが自動車業界で頻繁に使用されている様々な色調の黒から脱却するために最初に考案したものです。テクノロジーの外観、質感、フォルムに挑戦することで、内部のパイオニア的な技術もまた他とは異なるものであることを視覚的に表現することができるのです。

感覚

ダイソンの製品は、より良く機能するだけでなく、より快適に使用できるものであるべきです。ダイソンは、色や素材、仕上げを工夫することで、可能な限り低い許容差で、最高水準の技術力を反映した製品を提供しています。 ダイソンの製品を使用するとき、それは家電製品ではなく、エンジニアリングの一部であると感じられるはずです。すべての部品は、ぴったりとフィットし、使うたびに満足感を得ることができるものでなければなりません。

ダイソンの最新ヘアケアテクノロジーでは、Vinca Blue(蔓日々草の青色)とRosé(ローズピンク)が採用されています。エンジニアが独自の仕上げを追求した結果、サテン塗装のトップコートが磁器のような新しい質感を生み出しました。素焼きのセラミックのような、シルクのような滑らかな仕上がりを目指し、何度も実験を重ねた結果、このドライな質感を実現したのです。この現代的で最先端のセラミック技術は宇宙開発の初期に開発され、現在ではその滑らかで耐久性に優れた特性から、航空分野や医療分野で広く使用されています。また、熱を防ぐ特性は、Dyson Supersonic Ionicヘアドライヤー、Airwrap マルチスタイラー、Corraleヘアアイロンのインテリジェントヒートコントロールテクノロジーとも関連しており、スタイリング中に髪が極端な熱にさらされるのを防ぎます。これらの製品には、1秒間に100回まで温度を測定するガラスビーズのサーミスタが搭載されており、過度な熱ダメージを与えないようになっています。

セラミックを模したこの仕上げは、ダイソンの色、素材、仕上げ専門のエンジニアが、素材に色をつけるのではなく、内部に色の入った完全な成型品を実現するための初めての試みでした。これにより、ダイソンの次世代ヘアケアカテゴリーは、よりサステナブルに、より少ない材料で、見た目も使い心地もユニークな製品となりました。

ヘアケア製品