寝具掃除に関する通説、あなたはどこまで正しく知っていますか?|Dyson ニュース|ダイソン

寝具掃除に関する通説、あなたはどこまで正しく知っていますか?

– ダイソンの微生物研究者が解説する4つの通説 –
2022.3.11

人は人生の1/3を寝室やベッドの上で過ごすと言われています[C]。新型コロナウイルス感染拡大、および予防対策等の影響もあり、自宅や室内で過ごす機会が多い今日、この数字が高まっている可能性はあるでしょう。一定の時間を過ごす、ベット等の寝具のケアに関しては、実は見逃されがち、見落としがちなことが、ダイソン グローバル ダスト調査 2022では明らかになっています。

ダイソン グローバル ダスト調査 2022[C]によると、世界の4人中3人が定期的に寝具[C]に掃除機がけを行っていません(実施していると回答した日本単体の割合は、14%)。一般的に、寝具には約10万匹から1,000万匹のダニが生息している可能性があるといわれています。また、1匹のダニは1日に約20個のフンを排出し[C]、これは、健やかかつ快適な生活環境に影響を及ぼすといわれています。

ダイソンのリード リサーチ サイエンティストであるジョアンナ カンは、「人やペットの身体から剥がれ落ちる皮膚片や皮膚細胞は、ダニの主なエサになります」と、説明します。「そのため私たちが日々一定の時間を過ごす寝具が、ダニにとって好ましい生育環境になる場合があることは驚くにあたりません。」

そこで今回はジョアンナが、寝具掃除にまつわる一般的によく誤解されがちな通説について紹介します。

通説1: 寝具の掃除機がけは不要である

寝具は家や室内掃除をする際に最も見落とされがちな場所の一つです。ダイソン グローバル ダスト調査によると、世界で72%の人が寝具の定期的な掃除機がけを行っていないと回答しました。しかし雌のチリダニ1匹でも寝具に入り込み、産卵を始めるだけで、その寝具はダニの発生地に変わってしまう可能性があります。

ダニは歩行したり、衣服などの表面に付着し、寝具へとたどり着くことができます。ダニは、自然と剥がれ落ちる人の皮膚片をエサにしています。また、睡眠中にかく汗などで寝具は、一定の湿気を含みます。そのため、温かく湿気のある環境で生育しやすいダニにとって、寝具は好ましい環境なのです。

通説2: 保護カバーを使用し、定期的にシーツ類を洗濯すれば十分である

シーツ類や寝具保護カバーを用いてマットレスを覆い、これらを定期的に洗濯、取り替えを行うことは寝具をより清潔に保つ良い方法です。しかし寝具をしっかりと清潔に保つには、実はこれだけでは不十分なのです。

シーツ類やマットレスなどの繊維素材には、その性質上多くの穴が存在しています。そのため、目に見えにくい微細なホコリや皮膚片、ダニの死骸やフン、その他の微生物が寝具、マットレスの中に入り込んでしまいます。

通説3: 寝具のスチーム洗浄がダニの抑制に効果的である

一般的なスチーム洗浄の温度は121°Cと132°Cの2種類があり、これはさまざまな表面上の微細生物を死滅させるのに十分といわれています[C]。では、寝具からダニを取り除く上で、この方法はどの程度効果的なのでしょうか?

スチームクリーナーを作動させると水が温められて沸点を超え、加熱された蒸気がアタッチメントから放出されます。その蒸気が、洗浄対象となる表面に吹きかけられます。しかし、より冷たい表面に接触した蒸気は凝縮し水に戻りやすくなります。スチーム洗浄後に表面が湿るのはこのためです。

平均的なマットレスの高さは20cmから30cmといわれています[C]。そのため、完全に乾かすには最長で24時間を要する場合があります。ダニは湿った暗い環境を好みます。また、湿った寝具マットレスはダニの発生に適した環境を生むだけでなく、カビの発生まで引き起こす可能性があります。

寝具マットレスの高さ(厚さ)を考慮すると、さまざまな表面の殺菌に効果を発揮するスチームクリーナーも、寝具マットレスの奥深くまで入り込んだダニに対して同等の効果をもたらすことが難しいともいえます。また、仮にスチームクリーナーがダニの抑制に効果があったとしても、同じく寝具やマットレスに存在するおよそ数十万匹のダニの死骸、フンをも除去ができるとは言い難く、それらとマットレスを共有することになりかねない可能性が残ります。

通説4: 寝具掃除には紫外線ライトが効果的である

紫外線は特定の範囲を効果的に殺菌できる方法として1900年代から使用されてきました。この方法は年を追うごとに人気が高まっています。世界的が引き続きコロナ禍である今日、改めて部屋の消毒に紫外線を用いることへ関心を寄せる人も少なくありません[C]

紫外線殺菌照射(UVGI)システムが利用しやすくなった現在では、価格も大幅に下がり、一般消費者向けのさまざまな製品に採用され、携帯電話から寝具マットレスまで多様な生活用品向けに用いられています。しかしダニへの効果に関しては、ダニの成虫を効果的に死滅させるためには近距離かつ1時間という長時間の曝露が必要であると研究で明らかになっています[C]

また、寝具マットレスの厚さを考慮した際、紫外線が寝具マットレスを完全に透過できないため、UVC曝露の殺菌効果はマットレスの上部に限定されるといえます。さらに、マットレスの素材が紫外線装置の洗浄機能に影響する場合があります。マットレス内に影を落としてUVC殺菌効果を無効にする可能性があるためです。

ダイソンは約20年にわたり、微生物研究ラボを自社内に有し、様々な生活環境や習慣を加味し、実際の生活空間から採取されたゴミやホコリを用いた研究を続けています。その研究から、寝具掃除においても微細なホコリや肉眼では確認しにくい微細物質をしっかりと取り除くことが大切であることがわかっています。

ダイソンの最新コードレス掃除機、Dyson V12 Detect Slimには、1台で様々な場所の掃除に最適なクリーナーヘッドや付属ツールが複数同梱されています。その中でも寝具掃除におススメなのが新しい毛絡み防止スクリューツールです。モーター駆動のこのツールは、ブラシの毛が絡みにくく[C]、布団やベッドからホコリなどの微細な粒子を取り除きます。

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