James Dyson Foundationが運営する国際学生デザイン・エンジニアリングコンペであるThe James Dyson Award(以下JDA)の募集を本日開始しました。 本アワードは、エンジニアリング、デザインを学ぶ学生や卒業生にとって、世界規模の課題を解決するアイデアを、世界に発信できる機会です。加えて、国内最優秀賞受賞者には5,000ポンド(約87万円)[c]、国際最優秀賞受賞者には、30,000ポンド(約520万円)[c]が提供されます。エントリー期間は2024年3月6日から7月17日までで、全世界同時にエントリーの募集をしております。
本アワードは、医療現場での問題や環境問題など、グローバルな課題の解決に取り組む作品を募集しています。過去の受賞作品には、紛争地域から負傷者を救出するためのオフロード救急車トレーラー(The Life Chariot) や、視覚障害のある人が安心して横断歩道を渡るための歩行者用信号認識プロダクト(AISIG)、重力を使わない点滴カプセル(The Golden Capsule)などが含まれています。 2005年に開始した設立されたこのコンペは、これまでに400人以上の若手発明家を表彰しており、総額100万ポンド以上(約1億9000万円)の投資をしています。過去の国際最優秀賞受賞者の内3分の2以上が、受賞後自身のアイデアを実装化することで成功を収めています。
「世界には、世の中の様々な問題を解決する人が必要です。毎年、このアワードは、医療や環境問題を解決するアイデアを持つ若いエンジニアに投資をする機会を与えています。彼らの斬新な発想がサステナブルな材料の開発や、エンジニアリングで人々の生活をより良くする方法を見出す突破口に繋がるのです。今年も新たな発明に出会えるのを楽しみにしています!」 ダイソン創業者兼チーフエンジニア ジェームズ ダイソン
受賞による国際的なメディア露出と賞金の獲得により、過去の受賞者の多くが成功を収めています。2009年の国際最優秀賞受賞者であるYusuf Muhammad氏は、Automistを開発しました。これは、従来のシステムよりも水の消費を10倍少なくするメカニズムを使用し、家庭内での火災を鎮めるための装置です。現在、Yusuf氏は13,000台以上の導入を実現し、アメリカでの展開を見据えて国際認証を取得しています。
募集課題: 問題解決のアイデア 応募締切(日本時間): 2023年7月17日(水)午前8時[c] 応募対象: 18歳以上のデザイン、エンジニアリング(工学)、プロダクトデザイン、工業デザインを専攻する学生(専門学校、高等専門学校、短期大学、大学、大学院)や卒業・修了して4年以内の方 応募方法: JDA ホームページ にてユーザー登録後、必要提出物を所定フォーマットに入力して応募 アワード詳細はJames Dyson Awardホームページをご覧ください。