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James Dyson Award 2023 募集開始

ダイソン創業者兼チーフエンジニアのジェームズ ダイソン、地球規模の課題に挑戦する世界30か国の若きエンジニアたちへ応募を呼びかけ
2023.3.7
ジェームズ ダイソン財団は、同財団が主催する国際エンジニアリングアワード、James Dyson Award 2023 (以下JDA)の募集を開始しました。本アワードの課題は、「問題を解決するアイデア」で、エンジニアリング、デザインを学ぶ学生や卒業生にとって、世界を舞台に自らのアイデアを発表できる機会です。

若きエンジニアたちへ応募を呼びかけ

2005年より、JDAは一貫して「問題を解決するアイデア」をテーマに掲げ、革新的で起業家精神に溢れたエンジニアリングやデザインを専攻する若者に挑戦を促してきました。過去の受賞者は、プラスチックのリサイクル(Plastic Scanner)、生分解性の素材(MarinaTexAuREUS)、家庭用医療診断(Blue BoxHOPES)などのソリューションを開発してきました。

これまでに390件の発明が賞金を獲得しており、過去のJDA国際受賞者の70%以上が受賞後自身のアイデアを飛躍させ、実装化することで成功を収めています。ジェームズ ダイソンは、地球環境問題や医療問題を解決するためには、より多くの革新的なアイデアが必要であり、若い世代がその答えとなり、変化をもたらすことができると考えています。

国際最優秀賞受賞者は、ダイソン創業者兼チーフエンジニアのジェームズ ダイソン自身によって選出され、受賞者は資金援助や国際的なメディア露出の機会を得ることができ、アイデアを実装化するうえでの大きな第一歩を踏み出すことになります。

「私たちは、より少ないエネルギーと材料で、持続的に問題を解決し、自分のアイデアで世界をより良くしたいと望む若いエンジニアを求めています。若い人たちは、世界をより良く変えることができるアイデアを持っており、それを奨励すべきです。JDAは、彼らが発明を追求するためのプラットフォームを提供するものであり、今年も応募作品の審査を楽しみにしています。皆さんの検討を祈っています!」

ダイソン創業者兼チーフエンジニア ジェームズ ダイソン

JDAを通じて受賞者が得られることは?

1. 更なる飛躍へのサポートとなる賞金

国内最優秀賞受賞者には5,000ポンド(約80万円)[c]、国際最優秀賞受賞者には30,000ポンド(約477万円)[c]が贈呈されます。

2.アイデアを多くの人に届ける機会

JDAの受賞発表後は、メディアだけではなく一般の人々や業界関係者からの関心が寄せられ、アイデアの実装化やネットワーク構築が期待されます。

3.過去受賞者とのネットワーク

自身の発明を実装化させるため、過去の受賞者が繋がり、経験を共有し、メンターシップを検討するためのイベントやネットワーキングの機会を提供します。

受賞者のその後

JDA受賞により、問題解決のアイデアを商業化するためのきっかけを得ることができます。例えば、2014年の国際最優秀賞作品であるmOm Incubatorsは、最近、60台以上の保育器をウクライナと英国を含む他の2カ国に供給しました。彼らは、全体として1,000人以上の赤ちゃんの命に影響を与えたと考えており、「JDAがなければ、ここまで到達することはできなかったでしょう」と述べています。
2012年の国際最優秀賞は、SafetyNetの発明者であるダン ワトソンが受賞しました。SafetyNetは、漁具に取り付けるリングで、光で逃げ道を示し、販売に適さない幼魚が網に捕獲されるのを防ぎます。受賞後、SafetyNet Technologies社を設立し、より良い持続可能な漁業を構築するために先駆的な技術とサポートを提供しています。SafetyNetTechnologiesは、高品質のLED照明のほか、水中ビデオカメラや海洋センサーを開発し、水産業界をサポートしています。「SafetyNet Technologiesは今やグローバル企業であり、世界中で活動しています。私たちは水産業界をリードし始めています。」とダンは述べています。
2016年、米国の国内準優勝賞を受賞した、安全な手洗いを促す子供用のカラフルなペン型石鹸SoaPenは発明を商品化し、Shark Tank(米国のテレビ番組)に出演しました。SoaPenは全米で6万本以上を出荷し、新色やボディウォッシュペンなど、製品ラインナップを拡充しています。

James Dyson Award 2023開催概要

  • 募集課題:問題解決のアイデア
  • 応募締切(日本時間):2023年7月19日 (水) 午後5時[c]
  • 応募対象:18歳以上のデザイン、エンジニアリング(工学)、プロダクトデザイン、工業デザインを専攻する学生(専門学校、高等専門学校、短期大学、大学、大学院)や卒業・修了して4年以内の方
  • 応募方法:JDA ホームページ にてユーザー登録後、必要提出物を所定フォーマットに入力して応募

アワード詳細はJames Dyson Awardホームページをご覧ください。