◆23万㎡に広がる敷地内に現在進行中の200件におよぶ技術プロジェクトに関わる研究室を新たに129開設
◆毎週500万ポンド(約9億円)を研究開発に投じ、製品開発で用いられるラピッド・プロトタイピング用粉末の使用量は英国随一
◆ロボット工学では英国最大の投資を実施、9月に英国ブリストルにソフトウェアの新しい開発拠点を開設
ダイソンは2016年9月、本社英国・ウィルトシャー州マルムズベリーに、2億5,000万ポンド(約450億円)を投じた新たなテクノロジーキャンパスを開設しました。設計を手がけたのは、23年にわたり協働してきた建築家のクリス ウィルキンソンとダイソンの創業者 ジェームズ ダイソン。キャンパス内には、129の研究室、プロトタイピングスペース、設計机に加え、共同プロジェクトのための談話スペースが併設。また、従業員用の多目的スポーツ施設やカフェが新設され、構内に大学キャンパスの趣を添えています。
新しい研究開発棟「D9(ディーナイン)」では、モーター、ソフトウェア、エレクトロニクス、電力貯蔵、ロボット工学、パーソナルケア等の分野に関する、最も機密性の高いプロジェクトのコンセプト開発が行われます。 建材に大型の建築用ミラーガラス、鉄骨の柱を用い、床と屋上にはコンクリートを使用。ミラーガラスは、機密の漏えいを防ぎ、熱損失を抑えると同時に、施設自体を周囲の美しい風景に溶け込む役割を果たします。
テクノロジーキャンパスには数々のデザイン アイコンが設置されています。ハリアー・ジャンプ・ジェット、半分に切られたミニ・クーパー、ベル47ヘリコプターなどに加え、新設されたカフェの天井からは、復元された冷戦時代のイングリッシュ・エレクトリック・ライトニング・ジェットが吊り下げられています。
新設のカフェの天井に吊り下げられているイングリッシュ・エレクトリック・ライトニング・ジェット
ロボット工学の研究に注力するダイソンは、ハードウェア、ソフトウェア両分野への研究開発に継続的な投資を行います。その一環として、2016年9月には、英国ブリストルにソフトウェアの新しい開発拠点を開設します。この開発拠点はブリストルで広がるスタートアップ・コミュニティの一翼を担い、未来のダイソンソフトウェア・エンジニアを募る大規模な求人活動の第一歩にもなります。 この施設を拠点とするスタートアップチームは、Dyson Linkアプリのさらなる強化と将来のIoT技術を見据え、ダイソンのソフトウェア・エンジニアリングチームと共に業務にあたります。